ニッポン観光ペナント展示館・トップページ 第二次コレクション・トップページ
■２００４年、私の記憶に残ったスポーツシーン
２００４年は、記憶に残るスポーツシーンが目白押しの年になりました。
オリンピック・アテネ大会を筆頭に、実に様々な話題に恵まれていたと思います。マスコミのカメラやマイクの前で、観戦した人が口々に「感動をありがとう」と語った年。
当展示館は「観光ペナント」を主に扱いますから、「スポーツペナント」は完全に対象外なのですが、もとを正せば「観光ペナント」は「スポーツペナント」から派生したものでもあり、番外的ながら取り上げるにはまたとない機会だろうと思いました。
スポーツペナントは、バナーを合わせると現役商品ですから枚挙にいとまがなく、なにか体系立てて集めているわけではありません。そこでここでは特に私の目に留まった地元・北海道にちなむ数点を中心に取り上げています。
1.北海道・日本ハムファイターズ 開幕戦・観戦記念バナー（公式）
220（横）ｘ297（縦）ｍｍ（旗本体、横棒を含まない）、不織布に印刷、非売品。生産は韓国。
開幕戦・数戦において、来場者に配布されたものです。精悍な色使い・デザインがよいですね。まさに現役デザインです。
２００４年、本拠地を東京から北海道に移した「日本ハム・ファイターズ」はその初年度から上位３チームによるプレイオフに進出する活躍で、一気に道民の支持を確かなものにしました。
華のある監督やスター選手のマスコミ露出の多さが人気の底上げに多大な良い影響をもたらし、さらに来期には２００４年の高校野球・甲子園大会で注目された投手が加入するなど話題には事欠きませんが、２００５年はこうした勢いを生かしてさらに活躍してもらいたいものです。
がんばれ！！、「北海道・日本ハムファイターズ」！。
2.駒大・苫小牧高校 第８６回甲子園・出場記念ペナント（ａ・ｂは公式、ｃは不詳）
ａ
ｃ
ｂ
ａ・ｂ、175ｘ426ｍｍ、布にフロック加工。
ｃ、280（横）ｘ475（縦）ｍｍ、布にフロック加工・インク印刷。
ａ・ｂは甲子園球場で販売された記念品、ｃは管理人の趣味を知る上司が入手・譲ってくれたもので、生産・配布ルートは不詳です。ちなみに、ａ・ｂの公式ペナントには、「優勝」の文字の入ったものがあります。
２００４年・第８６回高校野球大会における駒大・苫小牧高校の試合はほとんどが打撃戦となり、点の取り合い・シーソーゲームでした。両者に点が次々と入る試合くらい見るものをハラハラさせて面白いものはなく、決勝戦は実に13-10というスコアでした。
駒大・苫小牧高校は前年も甲子園に出場していましたが、４回表までに８点差でリードしていながら台風による荒天でノーゲームとなり、翌日の再戦では5-2で破れてしまうという逸話がありました。そうした出来事が伏線となり、また東北以北の出場校が春夏の両大会を通じて史上はじめて優勝したということだったのですから、道民はもう大騒ぎ。空路で千歳空港に向かうと、ちょうど津軽海峡の上空で「まもなく降下開始」のアナウンスが入るのですが、帰途についた選手を乗せた便では大会優勝旗の「初めての津軽海峡越え」を祝福するアナウンスが入り、機内が大いに盛り上がったなどという話題も。
おりしもアテネ・オリンピックと時期が重なり、道内の連日のスポーツ報道は大変な賑わいだったですね。
これらのペナントのデザインは校章と文字だけで、観光ペナントに見慣れた目にはいささか面白味に欠けるように思えますが、それが学生スポーツペナントの味でもあります。ペナントの原点というべきデザインといえるのではないでしょうか。
・試合のデータについて、北海道新聞社編『全国制覇 駒大苫小牧』（2004年８月刊、ISBN4-89453-313-8）を参考にしました。
3.シアトル・マリナーズ イチロー選手・年間262安打達成記念バナー（公式）
302ｘ756ｍｍ、不織布に印刷。ＷｉｎＣｒａｆｔ Ｓｐｏｒｔｓ（TM）製。
MLB/シアトル・マリナーズの直営グッズ・ストアで1500枚限定で販売されたものです。１５００枚すべてに、シリアルナンバー（1〜1500）が付されています。流石はベースボール・グッズの本場ですね、実にコレクタブル。あの人気にして大記録なのだから、1500というのはかなりプレミアム感を感じますが、さて・・・。ちなみに私の手元にある一枚は、５００番台の内の一枚です。
もしかしたら、シリアルナンバーの”1”がイチロー選手本人に贈られたなんてことは、あるのかな？！。
デザインはチームカラーをベースにしたバナーで、中央のロゴは”ICHIRO 262HITS SINGLE SEASON RECORD”、上部のタグには”Collector Player Pennant/262/ＩＣＨＩＲＯ/ＲＥＣＯＲＤ ＢＲＥＡＫＥＲ/ＳＩＮＧＬＥ-ＳＥＡＳＯＮ ＲＥＣＯＲＤ”と記されています。
イチロー選手自身はもちろん、ペナントのデザインもカッコいいですね、本当に。
野球の本場・アメリカで、日本人選手が大記録を達成するなんて、それだけで痛快じゃないですか。シーズンを通して打ち立てられた大記録のペナント、眺めているだけでちょっと元気になれるように思うんですが、単純すぎるかなあ・・・。大好きなペナントです。
（2005.01.05 02：30）
