北海道・洞爺湖は、道内きっての歴史ある観光地なので珍土産の宝庫なのですが、2007年5月中旬、腰抜かし級のペナント群を見つけましたので、ここに報告させていただきます。 ただし、レトロなものの発掘ではなく現代モノなので、それらに興味のない方はスルー(無視)してくださいね。私はスゴイと思ってますけど(皮肉・冗談ぬきで)。
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・まずこれ、ペナント本体のサイズは150x260mm、布に印刷。400円。企画・製作は「ふれあい企画」さん。
はい、そうです、2006年9月に紹介しました「ミニ網走刑務所」と同じメーカーさんです。
サイズ・パッケージはまったくいっしょ、と言いたいところですが、一箇所違う。「オリジナル」の下(横?)に「日本製」の一言が付加されています。国内向けの製品でも、コストの安い海外生産のものが当たり前になった今日ならではの表示ですね。 |
・さて、このペナント、小さいですけどね、なかなかいい感じじゃないですか。
「サイロ展望台」の施設の2階か屋上から超広角で撮影したパノラマを、三角の中に一発で落とし込んであります。しかしそれは、超広角ならではの風景の歪みを一瞬忘れさせるほど巧みに、三角のなかにレイアウトされているんです。しかも、この写真のえらいところは、洞爺湖のパノラマだけでなく、看板とベンチを整備した「サイロ展望台」までちゃんと写し込んでいること。そして、「カルデラ湖」という情景としての最大の「売り」が意識されていること。
これ、当たり前、と思うなかれ。山や峠、パノラマ風景をテーマにしたペナントは星の数ほどありますが、展望地点の施設までしっかりと組み込んだデザインは、これまで2000枚ほどのペナントを見てきた私でも、記憶にないぞ!(まあ、あまり確かな記憶ではないんですけどね)。それを手書きで無理やり描いちゃったのではなく、写真でやりきってる。
左下の満開の桜もねえ、うまく嵌(はま)ってしっかりアクセントになってますよねえ、それが三角全体をさりげなく引き締めてるんだよねえ、これ、ウマいねえ。葉桜の時期に撮った写真じゃ、ここまでは格好がつかなかったはず。
まあ、一方で昭和の昔のペナントならば、無理やり書き込みのイラストとパッチワーク的レイアウトも面白おかしくて良いという楽しみ方が、あるにはあるんですけどね。
「昭和新山」「有珠山」の文字は、それを蛇足と見るか、「過剰」の面白味と受け取るか、人によって判断が分かれるでしょう。飽くまでデザイン的にすぐれたものがよいのか、お土産だから面白くなくちゃと思うか、そこは人それぞれでよいのです。まあ、私は「三角だっていいじゃないか、ペナントだもの」の人なので、どっちかというと後者かな。
実は翌日(2007年5月23日)に、改めてお店に電話してペナントの話をうかがう機会があったのですが(というかアポなしで電話しちゃった、ごめんなさい)、たまたま対応してくださった方が、なんとこのペナントの為の写真を撮影した従業員さん本人だったのです。このペナント、お店サイドで撮影した写真をメーカーに持ち込んでつくってもらったとの事。
仮にAさん(イニシャルではない)としますが、私が率直に申し上げたことは「近頃の復活ペナントのほとんどはジョーク商品のノリなのだけれど、このペナントのデザインはミニサイズとは言え、なかなか本来のイメージを押さえていらっしゃる点に感動した」という点でした。するとAさん、やっぱりその辺を意識されていたみたいなんですね。
お土産屋さんも商売だから、流行に無頓着というわけにはいかないでしょう。でも、単に流行に乗るだけじゃなくて、こうしたペナントを製品化してきたあたりにお土産屋さんの矜持(きょうじ)みたいなものを感じさせられました。
これは今の私の漠然とした思いですが、今後はこうした「プロデュース力のあるお土産やさん」というキーワードが重要になってくるのではないかなと思います。ええ、ペナント復活!!というあたりでね(←ちょっと意味深?!)。
なお、お土産屋さんの「サイロ展望台」さん、前述のAさんに「もしも、このホームページを見てこのペナントが欲しいという問い合わせが電話で入ったら、対応していただけますか?」と伺ったところ、快諾して下さいました。お店ですから、電話による発送は本業ではないはずですので、社会常識・マナーを守ってお問い合わせください!(私だったら土・日・祝祭日は避ける)。人気スポットなので、団体客が訪れて混雑している時間帯もあると思います。電話する時は、場の雰囲気を理解したうえで!!。
いや〜、えらく長くなってしまったので、残る3枚(3種類)はページを改めて後日(5月中)、とします。すんません。
(→次の3枚へ続く。2007.05.29up)
■サイロ展望台 北海道虻田郡洞爺湖町成香3-5 Tel(0142)87-2221 Fax(0142)87-2307
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